コンデンサマイクを1000円で作る
概要
- 実家でシンクルームがしたい
- 実家にはピアノしかない
- マイクで収音してパソコンに取り込んでシンクルームをするぞ
- マイクないから作るぞ
できたもの
- 音はこんな感じ
- soundcloud.com
コンデンサマイクの自作
- 市販のコンデンサマイク素子を買ってきて簡単な回路につなげば完成
- 回路は次の機能が必要
前回までの回路
- これまでは次のような回路を作っていました
- 実物はこんな感じ
- しかし部品点数が多いしコンデンサの容量が大きくてデカがち
- 写真のように回路をマイクとは別に用意して, 回路を中継してマイクをつなぐスタイル
- マイクに回路を組み込みたい
今回の回路
- Shinさんという方がブログにてとても良い回路を公開してくださっている、本当にありがとうございます
- ameblo.jp
- これがすべて, マイクに合わせて電源電圧は変えた
- ECM電源は分圧して出す. 電流によって電圧値が多少変動するけど, 雑音源になるツェナーダイオードを使うよりも良いらしい
- この回路を使うためには, コンデンサマイクの素子 (ちっちゃい) の回路 (とてもちっちゃい) を手作業で切る"Linkwidz mod"という改造を施す必要がある
コンデンサマイクの3線改造
- 短絡されている(フレーム)グラウンドとマイナス端子をパターンカットすることで切り離す
- 今回使ったEM-158については次のページにやり方を書いてくれている (優しい世界)
- こんな感じ
- 成功の写真は撮り忘れました.
- 彫刻刀の三角刀で少しずつ切ったらいけた. 普通のカッターとかアートナイフでは無理だった. 意外にそれほど深く切らなくても大丈夫.
- もともとある2つの端子 (+と-) と, 切り離されたフレーム (GND) とを合わせて3端子のマイクとして扱う
材料費 800円
部品 | 型番 | 数量 | 販売個数 | 単価 | 小計 | 購入元 | 備考 | リンク |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンデンサマイク | EM158 | 1 | 1 | 250 | 250 | 秋月 | ||
MOSFET | 2SK-2880D | 2 | 1 | 40 | 80 | 秋月 | ||
フィルムコンデンサ 0.22uF | 125MMBA224K | 1 | 1 | 30 | 30 | 秋月 | 元の回路ではWIMA MKS-2 63V 0.22uF | |
片面紙エポキシ・ユニバーサル基板 | AE-3 | 1 | 1 | 70 | 70 | 秋月 | 切って使う | |
XLRオス キャノンコネクタ | NC3MXX NEUTRIK | 1 | 1 | 300 | 300 | サウンドハウス | ||
メッシュ | ゴミ箱から回収 | 光 PS20-323が使えるかも | ||||||
抵抗 | 1M | 1 | 10 | 10 | ||||
抵抗 | 47k | 2 | 10 | 20 | ||||
抵抗 | 10k | 2 | 10 | 20 | ||||
抵抗 | 1.5k | 1 | 10 | 10 | ||||
790 |
回路
- 直接XLRコネクタにくっつけた
- XLRコネクタの1番とフレームを短絡する
- コンデンサマイクの周辺は低温はんだで接続
筐体
- できた回路にコネクタをはめ込む
- コネクタ x 2の筐体も作ってみたが音質がダメだった
- 筐体内の反響で音質が劣化しているっぽい
- 金属のメッシュでマイクを覆う形に
- 各部品はアロンアルファで固定, 部品同士は電気的に接触させる
- 筐体もメッシュもグラウンドが取れてないとハムノイズが乗ってしまう
あとがき
- 昼間しか弾けないので結局帰省中にはシンクルームできませんでした
追記
後日、周波数特性の計測をしました semetemo.hatenablog.com