awawa

@awawaInu

Yamaha MODX 試奏メモ

MODX試奏メモ

鍵盤

  • MONTAGEは最上位鍵盤なのに対してMODXはいわゆる普通のセミウェイテッドでグレードはMOXFと同じ
  • しかしMOXFと比べるとMODXの方が強弱をつけやすい気がする.
    • 音色のベロシティとの調整もよくされていて, ピアノの微妙なニュアンスが出やすくなった?
    • 多少MODXの方が重く感じる

可搬性

f:id:semetemo:20211106205415p:plain

  • なんと鍵盤が61->77に増えているのに重さがほとんど増えていない.
  • 幅も従来機種でピッチベンドがあった部分に鍵盤が詰め込まれているおかげで, 鍵盤の増加に対して少ししか増えていない
    • その分ASSIGN1, 2スイッチに非常にアクセスしづらくなった
  • FA06と縦に2台並べると, 同じサイズのキーボード2つ重ねているように見える

音色

  • MODXに搭載の音色はMONTAGEと完全互換. MOTIFのサブセットだったMOXFからすると大きな進化
  • 全体として10年分音がよくなっている. 音色の選択肢も増えた.
    • 一部の音色カテゴリでは大きな変化がないものもある.
  • 音源の要領は741MBから5GBまで拡大. ほとんどをMONTAGE用に再収録
  • 更にMOXFに含まれる音色はすべて同名の音色をMODXは持っている
    • 同じ名前でも音がよくなっているっぽい. 
  • MODXに搭載されたFM-X音源. MOXFは全部pcmだが, FM音源のシミュレーションもあり音作りの幅が広がっている. 使い方はよくわかってない
    • KROME EXの9音源方式と比べると見劣りするけど, 生楽器系は基本的にはデカいpcmで殴るのが良いのではと思う.
  • 音色のモーフィングも出来るらしい
  • ピアノはMOXFのデフォルトのピアノ音色と比べるとずっとよい. MOXFの拡張音源のCP Pianoと比べてもよさそう
  • オルガン, EPについても全体的にかなり良くなっている
  • ひずみがさらに良くなったので音を作りやすくなった.
  • デフォルトでユーザーサンプル領域がMODXは1.0GBあるので, 外部音源を取り込める
  • エフェクトがかなり増えている. JunoGにはあるけどMoxfにはないんか...みたいなやつがはいってたりする. 使ってみたいやつけっこうある
    • でもKromeとかと比べると選択肢がやや少ない. リバースディレイ欲しかった

ユーザーインターフェース

  • 画面快適. 音色を検索できる. キャラクターLCDの時代は終わったんや
    • でもディスプレイのレスポンスは悪い. 
  • 音色のカテゴリーサーチのしやすさに大きな違い
  • モーションコントロールノブ. 一気に複数のパラメーターを操作. 複数の音色のモーフィングもできる. foot controllerから操作できる
  • MOXFの右手にあったパート切り替えボタンが削除された
    • 本当に不便. 上位機種のMONTAGEとの差別化のためだと思うので仕方ない気はするがわざわざ不便にしないでくれよ...

システム

  • MOXFにあったボイスという編集単位がなくなり, すべてパフォーマンスに集約された
    • これは本当に素晴らしい 
    • ボイスごとにパラメータを保存するのではなく, ボイスのパラメータもパフォーマンスが持つようになった.
    • 以前は同じボイスでちょっと例えばエフェクトのパラメータの違うものを使ったパフォーマンスを作るとき, それぞれパラメーター違いのボイスを作って保存しないといけなかった. またパフォーマンスが参照しているユーザーボイスが書き換えられるとパフォーマンスが別の音になってしまった. さらにこんな感じなのでユーザーボイス領域がすぐに底をつきてやりくりが大変だった.
  • 1パフォーマンスのパート数はMOXFの4から16に増加.
    • 実質的には8しか使えない. まあ同時発音数を考えれば十分
  • パフォーマンスにおけるボイスは, 別のパフォーマンスから引っ張ってくることもできるが、この機能はかなり使いづらい. 
    • 別のパフォーマンスのボイスを選ぶ画面は極めてレスポンスが悪い
  • ユーザーパフォーマンスは640個!十分
    • ただ少し管理しづらい
  • MOXFの方がEQにアクセスしやすい. MODXはEQ出すまでにひと手間かかる. 演奏中に一番いじるので地味に不便
  • EQがMOXFの1段に対してMODXでは2段ある. インサーションFXの前後に1つずつ. 3バンドと2バンド.
  • 4パートまでのパフォーマンス同士は音切れなく切り替えできるようになった.
  • さらに1パフォーマンスの中で音量バランス違いを8セット作っておいてボタンで切り替えられるのでそれも使える

外部連携

  • MIDI受信チャンネルをsingleだけでなくmultiにできる.
    • これもかなり重要. MOXFのときはどのchで受信してもパフォーマンスモードでは特定の1パートしかならせなかった. (Songモードにするとこれが出来たがSongモードはeditがしづらかった.) 外部のNchの信号でパフォーマンスモードのNchのパートを鳴らせる. 当たり前っちゃ当たり前なんだが
  • MIDI REC on DAW機能が付いた. 本体のMIDI OUTをDAWに録音した後戻ってきた演奏信号で本体を鳴らせる. これはMOXFでもできそうだけど比較的簡単そう.
  • MODXUSBオーディオインターフェースとして使えて, 4ch IN (stereo 2ch), 10ch OUT (stereo 5ch). 別のオーディオインターフェースを使用しているWindowsユーザーには関係のない話. Macなら使えるかも

入出力インターフェース

  • Foot Controlerが2系統になった. 2系統目を主にスーパーノブと対応させて操作する想定になっている
    • どっちかというとAssignableを2系統にしてほしかったが...(performanceのUpとDownに対応させるため. CCを送ればいいっちゃいいんだが)
    • MOXFではMIDI THRUがあったが, MODXではMIDI OUTと共用になった.

新機能

  • モーフィング
  • エンベロープフォロファー
  • 外部から入力された音の振幅包絡を使ってモジュレーション
  • ABS
  • 外部音源のテンポへの同期.
  • リズムパターン機能の追加
  • オーディオをUSBに録音できる

Songとアルペジオ

  • MOXFにあった充実のSongモードがMODXでは削除された
  • 一方アルペジオモードの機能は充実
  • アクセントフレーズ機能, 強いベロシティで鍵盤を押したときだけなるアルペジオを設定できる
  • ノートオフに対してのみ鳴るアルペジオもある
  • コードを自動で判別してアルペジオを鳴らす機能もある